まっくろやすべえ漂流記

東京在住、旅を中心に、食事や温泉も。

東海道五十三次を歩いたお話~壱~

2018年5月東京・日本橋から京都・三条大橋まで11日間の歩き旅の全容を紹介します。

 

いざ出立!!!

5月になり、少しずつ暖かくなってきました。

そして本日晴天なり!!

 

朝イチから電車で日本橋を目指す。

ゴールデンウィークとはいえ電車は混み、竹笠がかさばり迷惑をかけてしまった。

申し訳ない。。

 

そんなこんなで日本橋に到着!

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さあ時刻は朝の8時

 

いってきまーす!

 

期待と不安を感じながらも

見送りに来た友人と別れ、遂に旅路についたのであった。

 

 

 

1日目 日本橋ー戸塚(41.2㎞)

日本橋品川宿(7.9㎞)

日本橋を出たが、品川まではご存知の通りオフィス街。

すれ違う人たちはスーツに身を包んだビジネスマン。

 

江戸の風情のかけらもない中、

僕は時代に逆行しながら歩を進めます。

 

京橋、銀座、新橋と順に通って品川を目指します。

 

途中、江戸城無血開城のために西郷隆盛勝海舟が会見をおこなった地などありましたが

基本的にTHE東京の街を横目に見つつ、前進していきます。

 

品川駅を少し超えたところに品川宿はあります。

(厳密にいうのであれば北品川駅周辺を指します。)

 

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10:07 品川宿

品川までのオフィス街とは打って変わって

品川宿に入ると東海道五十三次感が強まってきました。

 

さすが東海道の玄関口!

 

また品川宿周辺は江戸時代と同じ道幅を保っているらしく

東海道ロマンを感じざる得ない宿場だと感じました。

 

品川宿川崎宿(9.8㎞)

 

そして品川宿を抜けると、

今度は景色がオフィス街から工業地帯感が強まります。

車道はトラックの嵐で雰囲気が一変。

 

少し殺風景な道をただひたすらに歩を進め、

遂に多摩川にたどり着いて

神奈川県に突入!(ちなみに川崎は相模の国ではないらしい。)

 

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橋を渡ってると、

とあるおじいちゃんが川崎宿のことを色々教えてくれました。

 

竹笠に興味をもって話しかけてきてくれたみたいで

頑張って!応援してる!

と励まされました。

こんな変な男にありがたい一言。。

その一言でまた頑張ろうと思えました。

 

12:23 川崎宿

橋を渡り終えると川崎宿はすぐでした。

かなり駅沿いの道でした。

 

しかし時代とは移りゆくものですね。

宿場町だったけど、今ではあまり見る影もない宿場町も多々あります。

川崎宿も例にもれずといった感じでした。

※安心してください!もちろんウリにしている宿場町も多くあります!

 

しかしそんな宿場町でも東海道を味わえるポイントがあります!!

それは、、、本陣です!!!

 

本陣???と思わえる方もいらっしゃると思うので、

少し説明いたします。

本陣とは、その宿場の最も権威のある宿泊施設であったところです。

基本的には、幕府から指定された大名・公家・役人が宿泊や休憩に用いました。

そして現在では、本陣跡には立て札及び石碑が建てられています。

いわば各宿場町の象徴といったところです。

筆者は、旅の記録として本陣跡を写真に収め、東海道を味わっていました。

是非東海道を歩くなら、本陣探しをしてみてはいかがでしょう??

※ちなみに宿場町によって複数の本陣がある宿もありますので、見逃し本陣しないように気を付けましょう笑 筆者はかなり見逃してしまいました泣

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 川崎宿神奈川宿(9.8㎞)

 

川崎を越え、鶴見へと歩を進めます。

鶴見といえば、、、生麦事件ですよね!

薩摩藩の行列に割り込んだイギリス人が藩士に殺傷された事件です。

薩英戦争の発端になったともいわれていますね。

やはり大名行列自体が武士の体面を大事にするものだったので許せなかったのでしょうね。

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神奈川宿と聞いて、神奈川県のどこなんだろうと思い調べてみると、

横浜駅のすぐ手前の京急神奈川駅の近くに存在したそうです。

ちなみに現在では、神奈川県横浜市神奈川区という地名になっています。

なんだか違和感ありますよね。。

 

15:32 神奈川宿着 

ちなみに神奈川宿は2つの本陣がありました。

滝の橋をはさみ、東の神奈川町、西の青木町の2か所に本陣が存在したそうです。

 

神奈川宿保土ヶ谷宿(4.9㎞)

 

私自身東海道を歩く前は東海道国道1号というイメージだったのですが、

実は日本橋から神奈川宿までの区間は主に国道15号(第一京浜)が旧東海道だったのです。

そして神奈川宿を通過すると主に国道1号へとつながっていくのです。

ちなみに保土ヶ谷宿までは環状1号が主です。

本当の旧東海道を歩きたい方は側道に入り組むことがかなり多いのでマップ付きの書籍だったり、ネットでも掲載している方がいらっしゃるので参考にしてもらうといいと思います。

 

国道15号をあとにして、青木橋を渡ると

そこからは急な上り坂でした。

その途中には田中家という料亭があります。

そこはかの有名な坂本龍馬の妻であるおりょうが働いていた店だそうです。

 

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 その後、東海道と八王子道の追分(分岐)、旧帷子橋後を通過していくと

保土ヶ谷宿の本陣までは20分ほどで着きます。

16:53 保土ヶ谷宿

 

保土ヶ谷宿―戸塚宿(8.8㎞)

 

まだ初日ですが疲労度がやばいです。

戸塚まで8.8kmかあ~、、、

5時も過ぎ、少しずつあたりも暗くなってきました。

1人で歩くのはきついときが本当にしんどいんですよね。。

 

 あ、権太坂だ。

箱根駅伝ファンにはお馴染みの難所ですね。

ここにきての坂かいな。。。(事前に知っていたが笑)

ちなみに駅伝のコースと旧東海道は異なります。

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そんなときふと前を見ると、、、

大きなバックパックを担いでいる人がいる??

 

えっ?まさか??

 

あまりにも気になり、恐る恐る話しかけてみたら、、、

なんと東海道ウォーカーでした!!!

 

精神的にきつい状況での同志との遭遇は本当に救われました!!!

元気を取り戻した筆者は、その方と歩きながら色々な話をしました。

 

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18:55 戸塚宿着 

そして、遂につきましたああ!!

いやあ、初日長かったあ!!

 

同志さんにはお礼を言い、明日からも頑張りましょうと。

本当に救われました。もしこのとき会ってなかったらどこかで断念していたのかもしれません。

 

一期一会だなあと思いながら、

明日に備えて休む筆者であった。

 

1日目の歩み

日本橋ー戸塚宿(始点-5宿目)

・総距離 41.2㎞

・総時間 10時間55分